こんにちは(⌒∇⌒)
石川台・雪谷大塚にある 整体はりきゅうえにし 寺澤です。
たまに患者様に「動かした方が治るんでしょ?」など言われることがあります。
これは「半分正解で、半分間違いです」。
確かに慢性の腰痛などに「安静のし過ぎ」は、恐怖回避行動(思考)をもたらし、予後に悪影響を及ぼすことがあります。
腰痛があるからと動かさないようにすると、活動性が低下します。
その結果、背骨の可動性の低下や体の筋肉が柔軟性を失い、小外傷を起こしやすい状態になります。(背骨などの運動器のdysfunction)※「dysfunction=不具合」下記に説明あり
それにより、かえって体の痛みが生じたり、腰痛が再発・悪化したりすることがあります。
腰痛が悪化したことにより、「この腰痛は治らないんじゃないか?」という不安感が増し、これが心理的ストレスをおこし、更に改善しなくなる方向に進んでいく事という悪循環を生み出します。「脳のdysfunction=脳の機能の不具合」の状態になります。
つまり安静のし過ぎは脳と運動器のdysfunctionを起こしやすいということです。
上記のような場合「動かしたら治るわけではなく、動かしながら治療を受けて治す」というのが正解です。
※Dysfunctionというのは分かりやすくいうのであれば、「テレビの映りが悪い」とか「車のエンジンがたまにかかりづらい時」のような状態でしょうか。
「テレビの映りが悪いけど見れるし、叩けば元に戻る」「毎回エンジンがかからないわけじゃないけど、たまに1回だけではかからない」みたいな感じですかね。
ただ、動かしてはいけない場合もあります。
例えば、ぎっくり腰の急性期の時。正確に言うと、ぎっくり腰は急性期の時に動かしても、いつかは治ります。
しかし、急性期の時に、構わず安静にせずに動かしていると、治りは遅くなります。
最低3日間くらいは安静を保った方が良いです。
1週間ぐらいなら安静にしていても問題はありません。
もちろん安静にした後は、徐々にでも構いませんので、以前と同じような生活に戻すようにしてください。
ここで、大事にしすぎると先ほどのようにdysfunctionがおこります。
次に腰ではないですが、40肩・50肩の場合
一番聞くのが、「50肩は動かしたほうがいいよ」です。
まぁ50肩も、動かしていてもいつかは治ります。
ただこういう話を聞くと、「おそろしいな」と感じます(^^;
50肩は「狭義の50肩」と「広義の50肩」があります。
リアル50肩は、「狭義の50肩」のことです。
「広義の50肩」は50肩ではない、50肩に似た疾患のことですね。
話を聞いてみると、「広義の50肩」のことを言っている患者様が結構いらっしゃいます。
狭義と広義は別物ですから、同じに考えてはいけません。
リアル50肩はフェーズ(段階)があり、大きく分けて
1期(痛みのある時期)
2期(固まる時期)
3期(回復する時期)があります。
この1期の時に動かし過ぎてしまうと、かえって状況を悪化させ、回復も遅れます。
完全に2期に入ってから、積極的に動かします。
もちろん1期の時でも、「全く動かさない」というわけではなく、動かしても痛みがでない範囲は、積極的に動かさないと駄目です。
また問題があるのは肩ですから、肩以外の指・手首・肘などは積極的に動かします。
これ以外にも動かしていい場合と、あまり動かしてはいけない場合はあるのですが、「人による」「その時の状態による」ので、ここでは書ききれないです💦
ですので、「動かした方がいいんでしょ」は半分正解で、半分間違いということです。
単純に「安静がいい」「動かした方がいい」のではなく、状況・状態によるということですね(^▽^)
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