こんにちは。はりきゅう手技療法えにし蒲田の寺澤です。
今回は妊娠に必要な知識を、メモや備忘録的に書いていきたいと思います。
とりあえず書いていきますので、徐々に増えていきます。
〇鉄欠乏すると、ミトコンドリア機能が低下する→卵子・精子のエネルギーが不足して、不妊の原因になる
〇女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は悪玉コレステロールが原料
女性ホルモンが体内で作られるには酵素が必要
その酵素の中に、鉄を含んだヘムタンパクがある。
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したがって、鉄欠乏になると酵素も不足するので、女性ホルモンが合成されにくくなる
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それにより、生理不順になる可能性がある
〇ATP(エネルギー)を作る回路が体の中にあるが、その回路の中の要所で、鉄が使われている
したがって鉄が欠乏すると、エネルギーの産生効率は上がらず、エネルギーが不足する恐れがある
〇基礎代謝をコントロールする甲状腺ホルモン
代謝に関わっているので、たんぱく質・炭水化物・脂肪を代謝し、体の組織を作る材料や、体を動かすエネルギーを作るのを促進する作用がある
〇甲状腺ホルモンを作る酵素の中にも鉄が含まれている
妊娠初期に胎盤を通して、母の甲状腺ホルモンが胎児に供給される
この時期に甲状腺ホルモンが不足すると、胎児の脳や神経系の発達に影響が出る
〇コラーゲンが作られるのに必要な栄養素
- コラーゲンの原料となるたんぱく質
- 鉄
- ビタミンC
コラーゲンが作られる過程で酵素が働くが、その酵素の中に鉄が含まれている。
そしてこの酵素が効率よく働くために、ビタミンCが必要。
したがって鉄とビタミンCが不足すると、いくらたんぱく質を摂取しても、コラーゲンが効率よく作られない。
〇コラーゲンの働き
- 臓器や組織の枠組みを作る
- 組織の強度を保つ(骨・軟骨・靭帯・皮膚・血管・粘膜など様々)
- 細胞分裂の足場になる
- 細胞分化を促す
※細胞分化~細胞が特定の機能や形態を持つように変化すること
妊娠するためにどれも大事だが、特に大事なのは3と4
〇子宮内膜の厚みにもコラーゲンが関係
- 子宮内膜が8ミリ以下~妊娠率下がる~着床率が低い
- 5ミリ以下~流産率が高い
- 他にも子宮内膜に関係があるのは、鉄・亜鉛・ビタミンAとD
コラーゲンが豊富な子宮内膜だと着床した受精卵の細胞分化も順調に進み、しっかりとした胎盤も作られる。
〇受精卵の発育にとってもコラーゲンと鉄が大事
卵子に鉄が不足していると、コラーゲンが作られない。
そうすると受精できても細胞分裂が進まず、胚盤胞まで成長できない。 また、鉄が不足していると子宮内膜の厚さも今一つになるので、着床しづらくなる。
〇鉄欠乏により、コラーゲン合成ができないと
- 赤ちゃんの血液・皮膚・骨・粘膜・靭帯などがちゃんと作られない。
- もちろん胎盤もしっかり作られない。
どういうことかというと、胎児をちゃんと育めない
〇妊娠初期・中期に貧血になると
- 低体重児を出産するリスク 1.29倍
- 早産のリスク 1.21倍
〇鉄欠乏により、コラーゲン合成ができないと、赤ちゃんの血液・皮膚・骨・粘膜・靭帯などがちゃんと作られない。
もちろん胎盤もしっかり作られない。
どういうことかというと、胎児をちゃんと育めない
〇妊娠時に必要なフェリチン値は、少なくとも40ng/ml できれば50以上必要
フェリチンは貯蔵鉄のこと。これが少ないと潜在性鉄欠乏症の疑いがある
〇潜在性鉄欠乏症を疑う血液データ
- ヘモグロビン値が12g/dlを超えている
- MCV(赤血球の大きさを示す数値)90fl以下
〇日本人女性は圧倒的に鉄分が足りていない
月経がある年齢では、80%くらいの女性が、フェリチン値40ng/mlを下回っている
〇大学入学や就職などで一人暮らしになると、安価でお腹が一杯になる炭水化物中心の食生活になっていく
このような食生活が続くと、栄養素全般が不足する。それに伴い、フェリチン値も低下していく。
〇妊娠時は、体内の血液が最大50%も増えるので、大量の鉄やたんぱく質が必要になる。
母体は胎児に鉄やたんぱく質を与えるので、重度の鉄やたんぱく質不足に陥ることがある。
第1子・第2子・第3子と出産するごとに、鉄やたんぱく質は枯渇していき、鉄欠乏のまま育児をすることになる
二人目を授からない・出産してから体調がすぐれない人は、鉄欠乏の可能性がある