妊娠に必要な栄養素 亜鉛

亜鉛は圧倒的に不足している人が多い栄養素です。

精子に多く含まれるために男性だけが摂るものだと思われていますが、女性ホルモンの作用を高める働きもあります。

亜鉛が不足する理由の1つとして、加工食品を多く食べていることがあげられます。

加工食品には亜鉛の含有量が低いので、レトルト食品や冷凍食品、スナック菓子を良く食べている人は亜鉛をほとんど摂ることができていないです。

また健康に良いからと野菜ばかり食べて、肉や魚を食べていない人も不足しています。

亜鉛と鉄分は含まれている食品は共通しているので、亜鉛と鉄の欠乏は連動しやすいです。鉄欠乏も妊娠するための障害となりますので、亜鉛と鉄の両方が不足していれば、より一層妊娠から遠ざかってしまいます。

亜鉛は鉄と同様に粘膜を作る材料となっています。受精卵が着床しやすい、ふかふかのベッドを作ってくれるので赤ちゃんにとって居心地よい環境を整えてくれます。

妊娠28週目以降になると、赤ちゃんは急速に亜鉛を吸収し始めます。この時にママに亜鉛が不足していると、赤ちゃんは亜鉛欠乏になって、低体重・低身長・皮膚が弱くなる免疫機能が落ちるなどの障害がおこる可能性があります。

そして亜鉛は赤ちゃんの免疫機能を高めてくれます。生まれたばかりの赤ちゃんは母乳から亜鉛を摂取しますが、出産数日の間に出る初乳には、とてもたくさんの亜鉛が含まれています。この時にママの体に亜鉛がないと赤ちゃんは、亜鉛を摂取することができません。

また母乳で育った赤ちゃんは、アトピーになりにくい傾向があるとのことです。粉ミルクにも亜鉛は含まれていますが、母乳に比べれば少ないです。なので、出来るだけ母乳(特に初乳は)を飲ませるようにしたいですね。

亜鉛不足は赤ちゃんだけではなく、子供の成長にも大きく影響します。

亜鉛は細胞分裂を促し、骨・筋肉・皮膚・臓器・免疫細胞などを作っていくのにとても必要な栄養素です。

亜鉛が不足すると上記に書いたように、低体重・低身長になるリスクがあります。子供の時に胃腸の状態が悪く食が細い、消化吸収が弱いという状態がある子供は亜鉛が不足するリスクがあります。

なので腸内環境を整えるなどの対策も必要になってきますね。

子供の身長が伸びるのは遺伝だけではなく、栄養の状態が与える影響はあります。亜鉛は成長の土台となっている栄養素ですから、しっかりと不足しないよう補っていきたいですね。

牡蠣・牛レバー・豚レバー・鶏レバー・牛肉・うなぎ・アーモンド・さば・鮭・カマンベールチーズ・パルメザンチーズなど

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