こんにちは。はりきゅう手技療法蒲田の寺澤です。
今回はビタミンDについて書こうと思います。
ビタミンDはカルシウムの代謝や骨の形成に、必要不可欠な栄養素として知られていましたが、近年は免疫力を向上してくれる栄養素として、知られるようになりました。
アレルギーや皮膚疾患とのかかわりが深く、またガンのリスクを低減してくれることも分かってきています。
ビタミンDが不足すると免疫力が下がることにより、風邪をひく・花粉症・アトピー性皮膚炎・不妊・流産などのリスクがあります。
ビタミンDの不足は、不妊と深く関わっています。
子宮内膜の環境を整える大事な栄養素であり、卵子が着床するのにとても必要です。
不足は
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性は、ビタミンD不足の人が多い。
- 初期流産のリスク上昇と関連している
ということが分かっています。
逆にビタミンDが多い人は、卵巣予備能が高い、体外受精の妊娠率が高くなる ことが分かっています。
現代の女性の多くはビタミンDが不足している人が多いように感じます。
ビタミンDをとる方法として
- 食べ物から摂取
- 日光を浴びる
があります。
ビタミンDは皮膚表面にあるコレステロールが、紫外線を浴びることにより、体内で作られています。
女性は日焼けするのを嫌って、日傘をさしたり、日焼け止めをしっかりと塗っていますよね。そうするとビタミンDは作られにくくなってしまいます。
若い人は今はいいけど、紫外線を浴びないリスクが徐々に積もって、様々な問題を起こすかもしれません。
「美肌になりたい」という気持ちはよく分かります。白い方がキレイに見えますよね(^―^)
ただ紫外線を浴びなさ過ぎだと、上記のような問題が出てくる恐れがあります。少しずつで構わないので、紫外線にあたることをしてもらえればなと思います。

例えば
- 朝起きたら、カーテンと窓を開ける
- 紫外線が弱い時間帯(朝や夕方あたり)に日光浴をする
などできる範囲でいいのでやってみましょう。(紫外線が最も強い時間帯は、10~14時)
ちなみに紫外線はA・B・Cがあり、日焼けする原因はAとBになります。ざっくり説明すると
Aは波長が長く、ガラスも通り抜けます。また波長が長いので、肌の奥深くに到達し、シワの原因になります。
Bは波長が短いので、ガラスを通り抜けません。エネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけたり、炎症を起こすので、皮膚ガンやシミの原因になります。
この紫外線のうち、ビタミンDを作り出すのはBになります。ですので、日光を浴びるときは窓ガラスを開けるようにしましょう。そうしないと、ただ単にシワを作るだけになっちゃいますからね(;^_^A

ビタミンDを含む食品
鮭 いくら うなぎ さんま ししゃも しらす干し などの脂肪の多い魚や魚卵
天日で乾燥させた 干しシイタケ きくらげ など(機械で乾燥したものには含まれません)
厚生労働省ではビタミンDの摂取量の目安として、5.5㎍(マイクログラム)
国際単位だと、220IU(アイユー) 1㎍=40IU
となっています。