妊娠に必要な栄養素 ビタミンB群

こんにちは。はりきゅう手技療法えにし蒲田の寺澤です。

ビタミンB群は水溶性のビタミンで、B1・B2・B6・B12・葉酸・ビオチン・ナイアシン・パントテン酸の8種類になります。(脂溶性のビタミンはDEKA)

それぞれのビタミンが相互に協力しあいながら働くので、単独よりもいろいろな種類を複合的に摂るのが、吸収率が良く効率的に働きます。

【ビタミンB群を多く含む食材】
牛レバー・豚レバー・鶏レバー・豚ひれ肉・豚もも肉・鴨肉・うなぎ・マグロ・カツオ・サンマ・サバ・真鯛・サケ・たらこ・ブリ・子持ちカレイ・魚肉ソーセージ・など

B群が不足すると

口内炎・イライラ・集中力低下・肩こり・疲れが取れにくい・不眠など様々な症状がでます。

エネルギーの元になる三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)の代謝に欠かせないビタミンですので、不足してしまうと三大栄養素の消化・吸収ができなくなるのでエネルギーを作り出すのが難しくなるということですね。

全部大事なのですが、その中でも妊娠に関わるものとして大事なのが、B6・B12・葉酸・ビオチンになります。

ビオチン

妊娠初期には摂っておきたいビタミンで、欠乏すると奇形が起こる可能性があります。(動物実験にて)

以前は腸内細菌により作られるために不足しないと言われていましたが、不足するケースがあることが分かっています。

ただビオチンは多くの食品に含まれているため、欠乏することは稀みたいです。

・生卵白を多量に長期間摂取すると欠乏する

・ミルクアレルギー治療用ミルクなどのみで栄養を摂取しているとビオチン欠乏症となる

・先天性ビオチン代謝異常

などで欠乏することがあるみたいですね。

ビタミンB6 つわり予防・メンタル安定

つわりを予防し、メンタルを安定させます。

神経伝達物質の材料で不足すると、イライラや落ち着きが無くなります。

授乳中のママがB6欠乏になると母乳のB6も減ってしまうため、赤ちゃんの落ち着きが無くなったり、夜泣きが激しくなることもあります。B6が十分にあると、夜もスヤスヤ、子育ても楽になります。

【B6】カツオ・サケ・バナナなど

葉酸・ビタミンB12 赤ちゃんの脳を守る

ビタミンB12とセットで赤ちゃんの脳や神経を守ります。

赤ちゃんの脳の発育を助けるので、脳が作られる時期は必要不可欠。

妊娠6週目頃には脳の神経がほぼ出来上がるそうです。ですので、妊娠を考える前から摂る必要があります。

葉酸が欠乏すると、神経管閉鎖障害(脳や脊髄がうまく作られない)により、無脳症や二分脊椎などの先天異常をおこします。

妊娠を望む女性は、1日400㎍(マイクログラム)必要です。

葉酸はB12と協調して、造血作用があります。

ビタミンB12は葉酸を活性化する働きがあるので、セットで摂るようにしましょう。

B12は植物性の食品にはほとんど含まれていないので、肉や卵、乳製品などの動物性食品を摂取するようにしてください。

葉酸は2種類あるので注意

葉酸には

1.ポリグルタミン酸型(図の左)

2.モノグルタミン酸型(図の右)

があります。

ポリグルタミン酸型の葉酸は消化管の酵素でグルタミン酸が切断され、モノグルタミン酸型になってから吸収されます。

モノグルタミン酸型の葉酸は、酵素反応を介することなく速やかに吸収されます。

モノグルタミン酸型の葉酸(人工の葉酸)は速やかに吸収されるため、過剰症を起こすことがあります。

国内で流通している葉酸は9割近くが人工の葉酸です。

モノグルタミン酸型の葉酸は消化吸収が良いですが、日本人の2人に1人が人工葉酸を分解できず妊婦の体内に蓄積し「胎児のアレルギー罹患率」を高めると言われていますので、ご注意ください。

【葉酸】牛レバー・豚レバー・鶏レバー・ほうれん草・ブロッコリー・菜の花・枝豆・小松菜・春菊・イチゴグリーンアスパラガス・玉露など
【B12】牛レバー・豚レバー・鶏レバー・アサリ・赤貝・サンマ・ホタテ貝柱・イクラ・イワシなど

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